このたび、第47回日本小児眼科学会総会を、2022年3月19日(土)20日(日)の2日間、日本教育会館(東京都千代田区)において、開催させていただくこととなりました。大切な日本の子どもたちの目を守る使命を抱いて、年に1回、全国から医師、視能訓練士および関係の方々が参集する本学会総会の主催を任され、身の引き締まる思いが致します。当施設スタッフとともに、単独開催形式として充実したプログラムを企画すべく、約2年前から鋭意準備を進めてまいりました。
本総会のテーマは「みんなで育む!子どもの目と未来」です。小児眼科領域の医学医療の裾野を広げ、かつ頂きを高くすべく、学会員の皆様、そして小児医療にかかわるすべての医師、メディカルスタッフ、教育・保健関係者の方々にご参集いただけるような学術集会を目指しております。 未来を担う子どもの視機能、子どもを取り巻く視環境をどのように守り育んでいくか、みんなで考えて子どものために行動していきたい!という願いを掲げ、本総会で幅広い分野での基礎・臨床研究の最先端の知見を発表して頂き、多くの学びと活発な意見交換、参加者同士の交流を図っていきたいと考えております。
総会プログラムとして、長年、小児の難治性網膜硝子体疾患の手術の開発に取り組み、かつ基礎研究に情熱をかけてこられた日本小児眼科学会理事長の東範行先生から、小児眼科の未来へ繋ぐ特別講演を頂くことになっております。招待講演は、日本人類遺伝学会理事長の小崎健次郎先生にお願いしました。今後、小児眼科領域の発展にも必要不可欠となるゲノム医療について、じっくりお話を伺える貴重な機会となることでしょう。
シンポジウムには1日目に “難治性眼疾患の治療戦略”として、眼科専門医向けに、分野のトップランナーの先生方から最先端の情報をご披露頂きます。今回は2日目のシンポジウムに、小児科と眼科の共通したトピックス “乳幼児健診アップデート”、“小児を取り巻くデジタルメディアの諸問題”を取り上げました。コロナ禍で子どもたちの生活環境が大きく変わった今、みんなで考えていきたいテーマです。
眼科医向け教育セミナー“小児眼科診療カンファレンス~難症例を解く!” 視能訓練士スタッフ向けセミナー“小児の検査の工夫”は、ともに明日からの臨床に直結する興味深いセッションとなることと思います。最後の講習会では、東京都で毎年2回開催している“小児眼科診療セミナー”の世話人の先生方から、小児の検査・斜視・神経眼科について選りすぐりのご講演があり、基本的な知識が十分に身に付くことと思います。ほかに専門医志向者向けオンラインセミナー、視能訓練士スタッフ向けオンラインセミナーも企画しております。若手の方々に、小児眼科を身近に楽しく学んで頂きたいです。
本総会は現地開催を主としたハイブリッド形式とする予定です。小児眼科に関わる皆様からの、多くの演題とご参加を心待ちにしております。皆様とともに、新しい日々に向け、さらなる飛躍を目指す学術集会としたいと考えます。どうかご協力、ご指導のほど宜しくお願いいたします。
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